わが国では本疾患を「五十肩」と呼ぶように、明らかな誘因なく50歳前後から発症する拘縮を伴う肩関節痛を凍結肩という。発症頻度は人口の2％であるが、糖尿病を合併すると13％に増加する。歴史的には、肩関節周囲炎という病名で1872年にDuplayが報告し、その後原因を肩峰下滑液包の癒着と考えたCodmanは1934年に凍結肩という病名を提唱した。現在はこの凍結肩が世界的に用いられ、①明らかな原因がない、②肩関節の自動・他動可動域制限、③腱板断裂などの肩関節内病変を有しない、この3条件を満たす症例を「凍結肩」と診断する。
Source: 一般情報
凍結肩（肩関節周囲炎）
凍結肩（肩関節周囲炎）
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