膵癌においてKRAS変異は90%以上の患者に認められる。サブタイプのKRAS G12C変異にはKRAS阻害薬ソトラシブやアダグラシブで有望な結果が得られ、KRAS G12D変異あるいはpan-KRAS変異に対する薬剤も開発されている。KRAS野生型においては、数は少ないものの融合遺伝子が治療ターゲットとして注目される。 7月に開催された第55回日本膵臓学会大会のワークショップ「膵癌におけるPrecision medicineの現状と将来展望」で、KRAS変異型およびKRAS野生型に対する薬剤開発、実臨床における膵癌のゲノム異常と治療の現状、相同組換え修復欠損(HRD)関連遺伝子変異に対するプラチナレジメンの有効性、二次的所見の現状が紹介された。
Source: 一般情報
ブレークスルーが期待される9割を占めるKRAS変異型膵癌の治療
ブレークスルーが期待される9割を占めるKRAS変異型膵癌の治療
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