WHOアウトブレイクコミュニケーションガイドライン【日本語版】(原文タイトル:WHO Outbreak communication guidelines)発行のお知らせ

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々とそのご家族に、心からお見舞い申し上げます。同時に、闘病の甲斐なく、残念ながらお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。

 この度、一般社団法人日本環境感染学会リスクコミュニケーション委員会では、世界保健機関(WHO)の了承を得て、WHOアウトブレイクコミュニケーションガイドライン(日本語版)を発行することとなりました。
 リスクコミュニケーションは、感染症危機管理・アウトブレイク対応において中心的な役割を担う不可欠な要素とされていますが、実践は容易ではないとされています。現実には、その失敗により、アウトブレイクの制御が遅れ、市民の信頼と協力関係が損なわれ、経済的・社会的・政治的混乱が長引く結果に至ることが経験されています(本ガイドライン「背景」より)。本書は、WHOが2005年に発行したWHO Outbreak communication guidelinesの翻訳版です。様々な実戦経験を元に、感染症アウトブレイクにおけるリスクコミュニケーションのベストプラクティスの5つの要点、すなわち、信頼、速やかな公表、透明性、市民、計画策定、を整理したものとなっています。

 現在、COVID-19が世界中で猛威を振るっており、国内でも余談を許さない状況が続いています。対応に当たられる中、マスコミや関係者に対するリスクコミュニケーションの必要に迫られることもあるかと思います。本書が何らかのお役にたてば幸いです。

 WHOアウトブレイクコミュニケーションガイドライン(日本語版)
   原文タイトル:WHO Outbreak communication guidelines

   2020年3月30日

一般社団法人日本環境感染学会 理事長 吉田正樹
同 リスクコミュニケーション委員長 中島一敏

Source: 日本環境感染学会
WHOアウトブレイクコミュニケーションガイドライン【日本語版】(原文タイトル:WHO Outbreak communication guidelines)発行のお知らせ

-日本環境感染学会

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