AGSurg Awards 2022

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AGSurg Awards 2022

AGSurgでは,掲載論文のうち特にクオリティーの高い論文に対して,その功績を称えるとともにジャーナルへの貢献に対する謝意と敬意を表すべく2つのアウォードを設置しています.

1. Best Article Award [Gold/Silver/Bronze]:Original Article対象
2. State-of-the-Art Review:Review Article対象

2022年のアウォードは,2019~2020年発行のVolume 3およびVolume 4に掲載した論文を対象とし,厳正なる審査のうえ受賞論文を選出いたしました.今後も年次でアウォードを実施してまいります.

2022受賞論文

Multicenter retrospective study to evaluate the efficacy and safety of the double-flap technique as antireflux esophagogastrostomy after proximal gastrectomy (rD-FLAP Study)
Shinji Kuroda, Yasuhiro Choda, Shinya Otsuka, Satoshi Ueyama, Norimitsu Tanaka, Atsushi Muraoka, Shinji Hato, Toshikazu Kimura, Kohji Tanakaya, Satoru Kikuchi, Shunsuke Tanabe, Kazuhiro Noma, Masahiko Nishizaki, Shunsuke Kagawa, Yasuhiro Shirakawa, Yasuaki Kamikawa, Toshiyoshi Fujiwara

コメント:黒田 新士 先生
この度は大変名誉あるAGSurg Best Article Award 2022 -Gold-を頂きまして誠にありがとうございました.噴門側胃切除後の観音開き法(上川法)再建は,1997年に同門の先達である上川康明先生が開発され,その後二宮基樹先生,西﨑正彦先生らのご尽力により全国的に認知され普及してきた術式です.本論文は,上川先生が施行した1例目から約20年にわたり岡山大学関連18施設で施行した546症例を集積し,術後1年目の逆流性食道炎の発生頻度を解析したものです.本再建法は“強力な逆流防止能”を特徴としますが,この度は,大規模なリアルワールドデータにおいてこの特徴が立証されたことをご評価頂けたものと考えております.本研究にご協力頂きました岡山大学関連病院の先生方,並びに本賞の審査員の先生方に改めて感謝を申し上げます.

Background characteristics and postoperative outcomes of insufficient weight loss after laparoscopic sleeve gastrectomy in Japanese patients
Atsuhito Saiki, Takashi Yamaguchi, Sho Tanaka, Akira Sasaki, Takeshi Naitoh, Yasuyuki Seto, Hisahiro Matsubara, Koutaro Yokote, Shinichi Okazumi, Satoshi Ugi, Hiroshi Yamamoto, Masayuki Ohta, Yasushi Ishigaki, Kazunori Kasama, Yosuke Seki, Junichiro Irie, Toru Kusakabe, Motoyoshi Tsujino, Hideharu Shimizu, Kohji Shirai, Akira Onozaki, Aya Kitahara, Karin Hayashi, Yasuhiro Miyazaki, Takayuki Masaki, Daiji Nagayama, Shigeo Yamamura, Ichiro Tatsuno, Japanese Survey of Morbid and Treatment-Resistant Obesity Group (J-SMART Group)

コメント:齋木 厚人 先生
この度は,AGSurg Best Article Award 2022 -Silver-という大変名誉ある賞を頂戴し,誠に光栄に存じます.本研究は平成28年度厚労科研龍野班として行われましたが,内情はほぼボランティアで,前理事長である瀬戸泰之先生をはじめ,国内減量・代謝改善手術のエキスパートの先生方の熱意と団結力が生んだ受賞でございます.術後体重減少不良例の特徴を分析するという目的を果たしつつ,わが国における体重減少率,糖尿病寛解率が国際的に優れていて,それはすなわち日本の外科医の技術とそれを支えるチーム力が優れていることを明らかにした研究でもあります.この成果は昨年の糖尿病、肥満系学会合同ステートメントの策定にもつながりました.内科医の私に賞を与えてくださった日本消化器外科学会の懐の広さに心より感謝申し上げます.

Verification of inflammation-based prognostic marker as a prognostic indicator in hepatocellular carcinoma
Masateru Yamamoto, Tsuyoshi Kobayashi, Shintaro Kuroda, Michinori Hamaoka, Sho Okimoto, Naruhiko Honmyo, Megumi Yamaguchi, Hideki Ohdan

コメント:山本 将輝 先生
この度はAGSurg Best Article Award 2022-Bronze-に選出して頂きまして,誠にありがとうございます.今回受賞対象となった論文では,広島大学で肝切除を行い,肝細胞癌と診断された478例を対象とした各種炎症予後マーカーの有用性について検討しました.CRPをAlbuminで除した値,CARが最も肝細胞癌の術後予後指標として有用であったことを明らかにしました.この栄誉ある賞を受賞できましたことを大変嬉しく思っております.選考委員の皆様,また論文作成にあたり,ご多忙にも関わらずご指導頂きました先生方に,この場をお借りして深く御礼申し上げます.引き続きAGSurgの発展に貢献できるよう精進していく所存ですので,これからもご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます.

Surgical indication for and desirable outcomes of conversion surgery in patients with initially unresectable pancreatic ductal adenocarcinoma
Sohei Satoi, Tomohisa Yamamoto, So Yamaki, Tatsuma Sakaguchi, Mitsugu Sekimoto

コメント:里井 壯平 先生
このたびは,AGSurg State-of-the-art Review 2022という大変名誉あるAwardを賜りましたことに驚くとともに大変うれしく感じております.Editor-in-Chiefであり理事長の北川雄光教授はじめ、Editorial Boardの先生方に心より感謝申し上げます.
膵癌の中で最大多数を占める切除不能膵癌に対するconversion surgeryはその治療成績を改善するpotentialを有するものの、その臨床的な役割は不明な点が多いのが現状です.今回のreview論文では手術適応と予後の関係を明らかにしてconversions surgeryのdesirable outcomeを設定いたしました.これからも、難治性膵癌に対して患者さんとご家族に希望をお与えできるような治療法の開発を目指してまいりたいと考えております.今後も,AGSurgの発展に微力ながら貢献できるよう努力してまいりますので、御指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます.

Source: 日本消化器外科学会
AGSurg Awards 2022

-日本消化器外科学会

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