多発性硬化症

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 多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)は、原因不明の中枢神経の炎症性脱髄疾患であり、20代女性に多く発症する。炎症は慢性的に存在し、急性発作を繰り返しながら徐々に神経変性が進み、痙性対麻痺や小脳失調などによる歩行障害、認知機能障害などが進行する。その発症には遺伝的要因、環境要因、感染因子など複数の要因が関与していると考えられているが、日本において最近50年間で急増しており、環境要因の重要性が指摘されている。特に食の欧米化や衛生環境の変化による影響が注目されている。炎症の中心はリンパ球であるが、髄膜近傍に集簇するリンパ球が濾胞様構造を形成しており、病態との関連が注目されている。従来MSの治療は急性発
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