転職する医師が急増している実態と、劇的な成功に共通した鍵

転職する医師が急増している実態と、劇的な成功に共通した鍵

投稿日:

転職する医師が急増している実態と、劇的な成功に共通した鍵

当直を減らしたい」、「土日は休みにしたい」、「救急の対応がキツイ」。緊急手術、オンコールの連続。医師の体力と精神力を削り取る悩みは深刻だ。中には年収が一千万円にも満たない医師もいるという。一般サラリーマンより過酷な労働条件で、上場企業であれば30代後半で管理職になれば裕に追い越されてしまう年収。

2015年ごろまでは、こういった3K-低年収の医師人口が保たれてきたのだが、ここ数年で転職する医師が激増し、その多くが当直や救急、オンコールから解放され、子供の休日は家族とともに過ごせるようになったという。年収も大幅に増え、2千万円を超える医師も多い。その成功の鍵を追った。

ネットが破壊した転職への壁

日本における医師の転職は医局からの紹介によるものが主流であった。しかし、2015年7月に日本医師会総合政策研究機構が行った『日本医師会 病院における必要医師数調査』では、紹介の依頼はすでに民間職業紹介事業者やインターネットの求人サイトへの掲載が主流になりつつあったことが示されている。

では、なぜ2015年を境に、紹介事業者や求人情報サイトが医師採用の入り口として台頭したのか。医師専門の転職紹介事業者は20年以上前から存在したが、長くその存在は非常に小さく、マイナーなものでしかなかった。それがこのように医局の紹介を肩を並べるまでに急成長した理由は、スマートフォンを中心としたネットの普及にあった。

懐疑的に見られていた転職サイトの存在

転職サイトに登録などしたら、情報が流出して、自分の転職活動が知られてしまうのではないだろうか

高額な利用料を取られるのではないだろうか

転職サイトを利用するなんて、なんかプライドが引っかかる

転職先が見つかったとしても、今の職場を辞めるのが難しい

転職サイトに登録なんかしたら、そのあと、何をどう準備したらいいのかわからない

こういった疑問を長く払しょくできなかった転職サイトだったが、スマートフォンの普及で爆発的に利用者が増えたTwitterやFacebookなどのSNSで、利用経験者の声が広まるようになり、

実際は

・転職サイトは強固なセキュリティーに守られており、担当者も細心の注意を払っているため、秘密が漏れることは一切ない

利用料は完全に無料であり、転職前も、転職後も請求されることは一切無い。

現職場の辞め方はアドバイザーが指導してくれるため、確執を残すことなく、すんなりと辞められる。

・転職サイトからの紹介でも、医局からの紹介でも、受け入れ側はなんの区別もしていない

・転職サイトに登録すれば、あとは担当者がすべての段取りをやってくれるので、なにも悩む必要は無く、実質的にはすべてお任せの自動運転

であることが医師たちの間に浸透する結果となった。それだけでなく、履歴書や諸手続きなども、転職サイトの担当者があらかたやってくれるため、ミスがないうえに、自分でやるより格段に楽だという声も多い。担当者からうるさく転職をすすめられることもなく、実際、いったん転職サイトに登録さえしてしまえば、入ってくる転職情報で気に入った案件が目に止まるまで放置することも自由だ。利用経験のない医師は、とりあえず登録してみて、どのような求人があるのかを知ることから始めてみると良いだろう。ここで、転職サイトに掲載されている求人を眺めるだけでなく、登録しなければならない理由がある。それは非公開求人の存在だ。

転職サイトの真の魅力 ー 非公開求人

求人には、公開求人と非公開求人の2通りが存在する。大雑把に言えば、『公開すると応募する医師が殺到して、さばききれなくなる好条件の求人』と『名門として知られる病院のために、求人を出していることを知られたくない』求人が非公開求人だ。転職サイト側としては、魅力的な案件であることがわかっているだけにサイトに掲載してしまいたいところだが、依頼元からとめられているだけに、登録している医師だけにしか教えることができない。つまり、こういった求人を知るためには、転職サイトに登録するしか方法はなく、登録することで知ることができるこの非公開求人こそが医師にとって真に魅力のある求人となっている。

医師専門の求人サイト最大手のエムスリーキャリアは、転職で成功した医師の90%がこの非公開求人だとしていることからも、いかに非公開求人の存在が大きいかが推測できる。

成功者に利用方法 ー 東証1部上場系列で3社前後に登録

転職に成功した医師に共通している項目は

  • 東1証部上場系列の転職サイトを利用した。
  • ひとつではなく、3社前後に同時に登録した。

この2つだ。

東証1部上場系列である主な理由は

  • 秘密が担保される。
  • 病院の信頼が厚いため、非公開求人の数が圧倒的に多い。
  • 担当者の教育が行き届いており、優秀な人材が多い。
  • クレームになるようなしつこい連絡は、会社から止められている。
  • 最新のシステムを利用しており、求人案件が細かい点まで整理されたデータベースになっている。
  • 担当者の医師への対応が手厚い。
  • 病院との太いパイプを持っており、内情に詳しい。

となっている。また、3社前後に登録する理由は

  • より多くの非公開求人をカバーできる。
  • 有利な求人案件を、いちはやく入手することができる。
  • 同じ求人案件でも、より有利な転職条件を引き出すことができる。
  • 自分の性格に合った担当者を選べる。
  • 気に入った求人案件を、他社で気に入った担当者に相談して話を進めることができる。

特に担当者との相性を気にする意見が多いようだ。この点、3社ほどに登録して、より多くの非公開求人情報を入手するために間口を広く構えたうえで、狙いが定まったら、3社の中で最も信頼のおける担当者に仲立ちを頼むという合理的な考え方だと言える。このような進め方をすれば、通常の業務に支障をきたすような無理もなく、成功率も格段に高くなる。

利用した医師の評価が高い4社

医師専門の転職サイトは今回の調査段階で112社が存在するが、利用した医師の評価は、東証1部上場系列の4社が他に大差をつけ抜きんでて高い。この点は、依頼する病院側からの評価も同じであるため、肝となる非公開求人も桁違いでこの4社に集まっているものと思われる。

サイト名 運営 求人件数 登録医師数 特徴 リンク
エムスリーキャリア 東証1部上場のエムスリーが運営

ソニーのグループ会社でもある

約3万件 医師会員25万人 ・医療求人系で最大の上場企業。
希望医師登録実績5年連続NO.1
・医師会員数が最大。
・条件交渉力の強さが特徴
・日本全国を網羅
ほとんどの医師が必ず登録している
 
医師転職ドットコム

by メディウェル‎

東証1部上場のアインファーマシー系列 約4万件 医師会員2万人

医師の転職実績35,000人

・医師のQOLに重点
求人件数4万件はダントツ
・希望条件達成率94.7%を誇る
・平均年収アップ率1.4倍
・40代、50代の医師から高い評価
・日本全国を網羅
 
リクルート・ドクターズキャリア 東証1部上場のリクルート系列 約2万件 非公開 人材系最大手
・日本で2番目の医師転職事業者
非公開求人1万件以上
・医師の支持率83%
・老健・産業医など希少な求人が充実
・日本全国を網羅
・質の高いサービスが好評
 
マイナビDOCTOR 東証1部上場のマイナビ系列 約1万件 非公開 ・マイナビの医師転職支援サービス
・拠点43か所は最多
首都圏には特に強い
 

転職に成功した医師の大半が、エムスリーキャリア、医師転職ドットコム、リクルートドクターズキャリアの3社に同時登録しており、首都圏の求人情報を強化したい医師は4社目としてマイナビDOCTORに登録している模様だ。

ネットの普及により、転職サイトは完全無料で秘密が漏れないことが知られるようになり、宿直/救急対応/オンコールから解放され、休日は家族と過ごしながらも、大幅に年収アップさせる医師が2015年から急増している実態を解説した。

やがては医局からの紹介という風習も消えてしまうのかもしれない。

-転職する医師が急増している実態と、劇的な成功に共通した鍵
-

Copyright© 医学学会ニュース , 2019 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.