非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪肝炎

　C型肝炎がほぼ全例治癒し、B型肝炎の制御や感染予防対策が確立した時代になり、肝疾患の診療はパラダイムシフトを迎えた。ウイルス肝炎に替わり、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧を伴うメタボリック症候群と関連する非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）/非アルコール性脂肪肝炎（NASH）が慢性肝疾患の主たる原因疾患になりつつある。わが国の報告では、NAFLDは1,000万人、有病率は9～30％と推定されている。健診の腹部超音波検査（US）では、男性で約40％、女性で約20％がNAFLDと診断される。進行性のNASHについては、従来の報告より多く、人口の3～5％と推測されている。
Source: 一般情報
非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪肝炎