成人T細胞白血病リンパ腫に初のEZH1/2阻害薬

　2022年12月20日、抗悪性腫瘍薬のバレメトスタットトシル酸塩（商品名エザルミア錠50mg、同錠100mg）が発売された。同薬は9月26日に製造販売が承認され、11月16日に薬価収載されていた。適応は「再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫」、用法用量は「1日1回200mgを空腹時に経口投与。なお、患者の状態により適宜減量する。」となっている。　成人T細胞白血病リンパ腫（ATL）は、レトロウイルスであるヒトＴ細胞白血病ウイルス1（HTLV-1）が白血球中のT細胞に感染し、感染したT細胞からがん化した細胞（ATL細胞）が無制限に増殖することで発症するT細胞リンパ腫の中であり、中でも悪性度が高い。感染経路は、輸血、性交、母乳が知られて
Source: 一般情報
成人T細胞白血病リンパ腫に初のEZH1/2阻害薬