転移乳癌におけるT-DXdの抗腫瘍効果には腫瘍のHER2発現量のみでなくHER2陽性細胞の空間的分布が重要【ESMO Breast 2022】

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 半数が5ライン以上の治療歴を有する転移乳癌(mBC)をHER2発現レベル別の3コホートに分け、トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)の効果を検討するフェーズ2試験DAISY(NCT04132960)では、HER2発現なしのHER2-zeroコホートにおいても30%という総合最良効果(BOR)が観察された(SABCS 2021, PD8-02)。HER2高発現(HER2-high)のBORは71%、HER2低発現(HER2-low)では37.5%で、3コホートのBORには有意差(p<0.0001)を認め、腫瘍のHER2発現量は明らかにT-DXdの抗腫瘍効果の鍵だと考えられるが、トランスレーショナル研究により、HER2発現量だけでなくHER2陽性細胞および陰性細胞の空間的分布も重要であることが示唆された。
Source: 一般情報
転移乳癌におけるT-DXdの抗腫瘍効果には腫瘍のHER2発現量のみでなくHER2陽性細胞の空間的分布が重要【ESMO Breast 2022】

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