小池知事の緊急事態宣言要請に、菅総理の答えは「あさって会見する」だって!遅い、遅すぎる。

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東京都と首都圏3県が政府に緊急事態宣言を要請したが、菅総理の答えは・・・

東京都小池百合子知事は、2日午後14:20、政府に対し緊急事態宣言の発出を要請した。同じく感染が拡大している埼玉県、神奈川県、千葉県も同時に政府に緊急事態宣言を出すよう要請。

新型コロナウイルスの感染が急拡大を受け、東京都と埼玉県、千葉県、神奈川県は2日、政府に対して、緊急事態宣言を発出するよう要請する方針した。
関係者によると、都などは「感染爆発の瀬戸際だ」という認識で、特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)に基づく緊急事態宣言で人の流れを止めるなどして感染の拡大を一刻も早く抑えたい考えだ。

首都圏で新型コロナウイルスの感染が拡大

都内では12月31日にコロナ感染者が一気に1000人を突破する急拡大の様相を示しており、12月31日の感染者数は1337人で、累計感染者数は6万177人に達した。
12月から急速に広がるこのような感染拡大に歯止めがかからない状況に、都内では1日に入院している患者も過去最多となり、専門家から「危機的状況に直面している」と指摘されている医療提供体制のさらなるひっ迫と崩壊リスクも懸念されている。
このような危機的状況に対し、東京都の小池百合子知事と埼玉県の大野 元裕知事、千葉県の森田健作知事、神奈川の黒岩祐治ら3知事は、本日1月2日の午後3時半から西村経済再生担当大臣と面会し、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出するよう要請した。
小池百合子東京都知事は、「感染爆発の瀬戸際」で「ただちに徹底して人の流れを抑制するなどの対策の強化が必須だ」という認識で、特措法に基づく緊急事態宣言で人の流れをさらに止めるなどして感染の拡大を一刻も早く抑えるべきことを訴える。

 

なぜ、この三が日のど真ん中に緊急事態宣言の要請なのか

都庁クラブでの報告では

「今対策を打たなければ、医療破綻が現実のものになる」

と、危機感のこもったコメントだった。

これまではGoToトラベルの停止や飲食店などへの営業短縮要請が終わる12月11日までに次の対応を判断する予定だったが、12月31日の感染者数が一気に1000人を超え、1337人にジャンプアップしたことで、事態が大きく変わった。

12月下旬に都の専門家が「2週間を待たずに医療破綻の可能性がある」と警鐘を鳴らしていたが、元旦にはコロナ患者用に確保している病床の8割近くが埋まってしまい、入院調整が難航し、大気中に死者が発生する事態になった。東京都では週5000人を超えるスピードで感染が拡大しており、医療破綻が現実味を帯び、喫緊の状況に焦燥感がにじみ出ている。

一方政府は、東京都に22時までの飲食店の時短要請をさらに繰り上げる検討を要請していたが、
「今となってはさらなる時短要請は小さな対策。もはやそういうレベルではない。人の動きを止める大きな対策が必要」

と言うのが都の率直な意見だ。もはや、飲食店の時短要請で歯止めがきく状況ではなく、人の動きを根本的に止められる対策を望んでいる。そのための「休業要請」を発動するために、政府に緊急事態宣言の発動要請方針を決めた。

なお、政府が緊急事態宣言を発動する場合は、飲食店に限らず、他の業種にも休業を要請する可能性がある。

 

総理の答えは

この要請に対し、菅首相の答えは「あさって会見を行う」だった。

遅い、遅すぎる。

海外からも指摘されるように、菅総理は判断が遅すぎるのだ。

これまで決断の遅さで後手後手に回ってきた菅総理や、東京都に先行されることを嫌い自民党の面目ばかり気にして小池百合子都知事の無視し続けてきた二階幹事長には、メンツよりも、真摯に国民の危機感を受け止めるべきだろう。

ボケたジジイがとろい頭脳でのたのた言ってる場合ではない。

「専門家の意見を踏まえ判断する」「内容をまだ承知していない」とか。
内容なんか詳細まで聞かなくてもわかるだろうに。

政府の分科会は緊急事態宣言を出すかどうかについて、ようやく議論を開始したとか。

しかし、4知事との面談に現れたのは菅総理ではなく西村康稔経済再生担当相だった。
4知事の面談申し入れ対し、政府は難色を示していた。
理由は、菅首相が宣言発出に否定的だったからだ。

官邸に独自のパイプを持つ神奈川県の黒岩祐治知事は、菅首相との直接会談を強く要望したが、菅首相は応じなかった。
菅総理は公邸で西村康稔経済再生担当相に電話で指示を与えると、首相は西村康稔経済再生担当相を置き去りにして公邸から引き揚げていた。

3時間を超える面談後、西村経済再生担当相と4知事がそろって記者会見を開いた。

政府関係者は「菅首相が知事たちに会わず、会談の相手を西村氏にとどめたのが首相の答え。宣言を出す機は熟していないというメッセージだ」。と言う。

菅首相には継続にこだわった「Go To トラベル」の一時停止に押し切られた遺恨もある。
大みそかに「不要不急の外出自粛を」と国民に菅首相が強く呼び掛けたにもかかわらず、まったく効果が無かったことも意固地にさせてしまった。

医療業界や医師会からも「医療崩壊の危機」と切迫した悲鳴が噴出している。
「国と地方でけんかしている猶予はもうないはずなのに」政府内からも上がっているのだが。

西村担当相を矢面に立たせて逃げ回っている菅首相の姿に、日本国民の大多数が絶望を感じたことだろう。

いま緊急事態宣言を発出してコロナ感染を抑えなければ、国民の命がかかっている。

抜かない宝刀に意味は無い。

-その他

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